聖書の知恵

主を恐れることは、知恵の初め ―聖書―

霊を見分けよう!

キリストを信じ、聖霊を受けると一人ひとりに現れる能力、それを聖霊の賜物spiritual gifts)といいます。

9つあるといわれている賜物の中で、私は特に霊を見分ける力(見分けの賜物)を頂いているかなと思っています。

霊を見分ける力とはホンモノ(神)ニセモノ(悪魔)を識別する能力のことです。

ホンモノに出会うと喜びを感じ、ニセモノに出会うと違和感を感じます。

新生すれば、だんだん現れ、誰でも身についてくる力です。

今回はこの霊を見分ける賜物について考えます。

 

1.聖霊の賜物とは?

 

聖書には

「ある人には“霊”によって知恵の言葉、

ある人には同じ“霊”によって知識の言葉が与えられ、

ある人にはその同じ“霊”によって信仰

ある人にはこの唯一の“霊”によって病気をいやす力

ある人には奇跡を行う力、

ある人には預言する力、

ある人には霊を見分ける力、

ある人には種々の異言を語る力、

ある人には異言を解釈する力が与えられています。」(1コリント128-10)

 

とあるように、聖霊の賜物(能力)9種類の中で、霊を見分ける力は、

神か?サタンか?。。。を判断します。

 

2.霊を見分ける賜物は、見過ごされている

 

癒しや奇跡、預言や異言、異言の解き明かしの賜物というのは、よく話題になるし、よく教えられていたりします。

ところが「霊を見分ける賜物」は、話題にならないし、教えられることもありません。

見分けの賜物を持っているという人にあったこともありません。ネットで探してもほとんど見つかりません。

 

これは、大いなるサタンの策略だと思います!

 

なぜなら今は、終わりの時、惑わしの時代だからです。聖書は何度も「惑わされないように気をつけなさい。」と警告しています。ニセモノだらけの世の中だからです。

現代こそ、見分けることがとても重要な時なのです!

 

3.聖書の中の見分け

 

・キリストの声か?否か?

 「私の羊は私の声を聞き分ける。私は彼らを知っており、彼らは私に従う。」ヨハネ 10:27

・神の子供か?悪魔の子供か?

 「神の子たちと悪魔の子たちの区別は明らかです。正しい生活をしない者は皆、神に属していません。自分の兄弟を愛さない者も同様です」1ヨハネ3:10

 

・ホンモノか?偽預言者、偽教師、偽兄弟か?

預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。あなたがたは、その実で彼らを見分ける。」マタイ7:15-16

 

・見分けて、避ける、指摘する

「主に喜ばれるものがなんであるかを、わきまえ知りなさい。実を結ばないやみのわざに加わらないで、むしろ、それを指摘してやりなさい。」エペソ5:11

 

・神から出た霊かを確かめる

 「愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。」1ヨハネ41

 

・耳を傾けるか?どうか?

 「わたしたちは神に属する者です。神を知る人は、わたしたちに耳を傾けますが、神に属していない者は、わたしたちに耳を傾けません。これによって、真理の霊と人を惑わす霊とを見分けることができます。」1ヨハネ 46

 

・愛が豊かになるため

「知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、
本当に重要なことを見分けられるように。」フィリピ1:9ー10

 

・経験によって訓練される

 「固い食物は、善悪を見分ける感覚を経験によって訓練された、一人前の大人のためのものです。」ヘブライ514

 

・神の言葉によって吟味する

「というのは、神の言葉は生きており、力を発揮し、どんな両刃の剣よりも鋭く、精神と霊、関節と骨髄とを切り離すほどに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができるからです。」ヘブライ412

 

・自分の信仰を吟味する

「あなたがたは、信仰の内にあるかどうか、自分を試し、自分を吟味しなさい。」2コリント13:5

 

・預言や神の示しというものを吟味する

預言をする者の場合にも、ふたりか三人かが語り、ほかの者はそれを吟味すべきである。」1コリント14:29

 

・時代のしるしを見分ける

「あなた方は朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか。」マタイ16:3

 

4.見分けることは裁く(判断)こと

 

問題は、霊を見分ける賜物は、それを実行するのがすごく難しいのことです!

例えば・・・

「ホンモノの教師か?ニセモノの教師か?」とか、

癒しの業が「聖霊によるか?悪霊によるか?」

なーんてことを言ったら、

 

「人を裁いちゃいけませんよ!」Do not judge!

 

と言いたいですよね。でも、見分けるとは、そういうことなんです!ホンモノかニセモノを判断(judge)することなんです!裁く(judge)ことは、識別(見分け)です。でも判決を下すわけではありません。

これが見分ける賜物が、理解されないし、教えられないし、無視されている理由でしょう。

同時に、ホンモノの見分けは、愛をもって忠告すること、でなければいけません!

 

5.聖書の中で、弟子たちが見分けた場面

 

使徒523

「ところが、アナニアという男は、妻のサフィラと相談して土地を売り、妻も承知のうえで、代金をごまかし、その一部を持って来て使徒たちの足もとに置いた。・・・・・」

ペテロはアナニアが聖霊を欺いていることを見分けました。

 

使徒821

「お前はこのことに何のかかわりもなければ、権利もない。お前の心が神の前に正しくないからだ」

ペテロはこの男シモンが聖霊を求めている動機が悪いと見分けています。

 

使徒 16:17

「彼女は、パウロやわたしたちの後ろについて来てこう叫ぶのであった。『この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。』・・・・」

この女性はとても良いことを言ってますが、パウロは彼女が悪霊によって叫んでいることを見分けました。

 

6.霊を見分けた経験

 

私の個人的な経験を紹介します。

 

・ある教会のウェブサイトを見て、内容がよかったので、電話をして見ました。ところが、話しているうちにとても苦しくなり、電話の後で祈りました。聖霊はさらにネット情報を与えてくださり、その教会がNARという問題のあるムーブメントの下にあることが分かりました。

 

・あるクリスチャンはとても霊的な能力があり、癒しや奇跡を行っていましたが、初めて会った瞬間、聖霊の違和感を感じて協力を断りました。それから数か月後その人は棄教しました。

 

・ある人は心の癒しを経験しクリスチャンになりました。ところが、救いの証に赦されたという言葉が出てこないことに聖霊の違和感がありました。ご自分はクリスチャンと信じているようですが、時とともに聖書を明らかに否定するようになっていきました。

 

2004年私の母教会がカルト化したので脱会し、その後100以上の教会を訪れました。でも多くの教会に違和感を感じました。最近それは多くの人が本当は救われていない、つまり、ボーンアゲインしていないからだと聖霊に教えられました。

 

・多くのカリスマ・ペンテコステ系で聖霊の賜物を用いている教会もたくさん訪れましたが、やはり違和感を感じることが多かったです。悪霊による預言、異言、癒し、奇跡が混ざっているのです。その結果、お金、姦淫、権力の悪い実が現れていました。

 

7.霊の見分けを教えるおススメサイト

・Walk by Faith Japan 「教会に入り込んだ悪霊を警戒する(TLR)」(日本語字幕)

Warning about false spirits creeping into the church. - YouTube

・デレク・ミニストリーズ(敵を見分けるをクリック)日本語です!

オーディオメッセージ (derekprince.jp)

 ・Zac Poonen 「裁くな!しかし見分けよ!」(英語字幕)

Don't Judge But Discern - Zac Poonen - YouTube

 ・ベレヤン・リサーチ(ベレヤンとは見分ける人達のこと 使徒17:11)
 

Discernment - Berean Research

 

今のところ、見分けを扱ったものは少ないし英語が多いです。また、このようなウェブサイトは、スピリチャルで危ないところが多いので気を付けてください。これからも探して加えていきます!

いろいろありますが、全てはキリストの体なる教会を助けるためです。

他の8つの賜物とともに主に求めて、学び、用いていきましょう!

 

「愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。」1ヨハネ4:1