聖書の知恵

主を恐れることは、知恵の初め ―聖書―

教会で内住の聖霊が否定されてきた歴史

  今私達は、世の終わりの準備についていろいろ考えています。そして、、、、、、今回のテーマは教会の歴史の中で聖霊内住がどのように扱われてきたか?です。

そこで、世界的に活躍し数年前天に召された、デビッド・ポーソンDavid Pawsonビデオを2本ご紹介します。カリスマ派と福音派の統合について語っています。私は、カリスマ派出身ですが、そこを離れ、福音派と交わり、多くの教会を訪れて、この動画と同じようなことを思わされました。

そして何より、この動画は、

「歴史の中で聖霊内住がどのように否定されていったか?」

がわかる、貴重なメッセージなのでご紹介します!

他人事でなく、ご自分の教会の問題として考えてみてください!

日本語字幕が無いので、以下のように簡単に内容をまとめました。

 

 **********************以下動画のまとめ*********

 

カリスマ派と福音派 Pert1ー カリスマ派の性質(英語字幕)

                   by デビッド・ポーソンDavid Pawson

Charismatics and Evangelicals Part 1 - Charismatics Characterised - YouTube

 

25年前、主イエスから「カリスマ派と福音派を統合する」ミッションを受けました。   なぜなら現在、カリスマ派の中心は「聖霊」、福音派の中心は「聖句」というように分断されてきたからです。この違いは次の応答で明確になります。

「あなたはどのようにして、自分が神の子で、罪赦されたクリスチャンであり、天国への道を歩んでいると確信しますか?」

カリスマ派の答えは聖霊が私の霊とともに保証しています

福音派の答えは「聖書に書いてあるので、確信しています

この2つは同じこと、つまり「神がそういうので、確信しています」ということです。しかし、その強調点がずれて分断されてしまいました。

根本的な問題は、立場、方針の違いなのです。私達は互いに学ぶ必要があります。今回はPert1で、カリスマ派の性質をまとめます。(Pert 2は福音派Pert3-6は具体策)

 

 カリスマ派の2つの立場

聖霊の賜物(内住)は必ず経験しなくてはならない。(Gift of the spirit has to be experienced.

この賜物(単数形)はキリストが与えてくれた聖霊ご自身のこと。受けた時ある現象が伴い、本人も周りの人にもわかる。聖書では、満たし、バプテスマ、証印、注ぎ、等と記述される。初めて聖霊を受ける体験のことで、愛、喜び、平安等の実が伴い、本人の救いのために必要。

 

聖霊の賜物(能力)は必ず用いなくてはならない。(Gifts of the spirit have to be exercised.)

この賜物(複数形)は聖霊が与え続けてくれるもの。知恵、知識の言葉、癒し、奇跡、異言、預言、異言の解き明かし、見分け、、、全て超自然の能力(1コリ12)。①の次に現れる現象。旧約時代の預言者やマリアなどの奇跡は、この②だけ。この賜物は、教会、他の人の建て上げのために必要。

 

質問1 カリスマ派というのは新約のどこに現れているか?

答え イエスキリストをはじめ、新約の信者は全てカリスマ派であり、福音派であったが、今は分断されている。人としてのイエスバプテスマの時に初めて聖霊を受け、その後宣教活動を始めた。同様にペンテコステ以降、12弟子や多くの信者に聖霊の働きが現れた。つまり新約聖書の全てに溢れている。

ところで、使徒行伝のサマリヤの事例で、彼らは悔い改め、信じてバプテスマを受け、喜んでいたが、なぜか聖霊を受けていなかった。これは、非常に重要である。

どうして、彼らは「聖霊を受けていない」と認識できたのか?

それはそれまでのパターン、聖霊の現象が無かったから。つまり新約時代は、信じた後、明らかな現象とともに聖霊を受けることが、ノーマルなパターンだった。

 

質問2カリスマ派は教会史のどこに現れているか?

答え 現在の信者には、①聖霊の内住 と ②聖霊の能力 を失った信者が多い。しかし歴史の中で、この①②をキープした少数のグループは常に存在し、20世紀からは顕著な回復が世界的におきている。

実は5世紀のアレキサンドリアオレゴンウェールズのデビッド等もカリスマ派。ルター、フィニー、スポルジョンも異言を語り、ジョンウェスレーもカリスマの継続を主張。。。しかし、このことは、なぜか話題にならず消えていった。

 

20世紀のカリスマ派がもたらしたの4つの回復

・神の超自然の信仰の回復・・・・自然神から人格神へ

・神の御国の意識の回復・・・・・救い主から王なるイエス

・みからだなる教会の回復・・・・全て信徒が体の部分をになう 

・三位一体の神観の回復・・・・・「父・子・聖句」から「父・子・聖霊」へ

 

 

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カリスマ派と福音派 Pert2ー 福音派を吟味する(英語字幕)

                   by デビッド・ポーソンDavid Pawson

Charismatics and Evangelicals Part 2 - Evangelicals Examined - YouTube 

福音派の2つの立場

福音の内容(単数形)は守られなくてはいけない。Content of Gospel has to be defended)

時代の変化の中で、福音の原理を守るということ。はじめは、カトリックが追加した7つの秘跡などを取り除く働き。近年では超自然的な聖霊の働き、処女降誕、地獄の存在等を否定するリベラル派から福音を守る働き。

 

福音の内容(複数形)は宣教されなくてはならない (Contents of Gospel have to be declared)

福音派は何としても福音を伝えたいという気持ちが強く、宣教活動はほとんど福音派が行ってきた。 しかし近年は宣教(saving)から、社会奉仕(serving)に変化してしまい、宣教はさらに難しくなっている。

 

質問1 福音派はどうしてカリスマ的ではなくなったのでしょうか?

答え 福音派は聖書の原理を守ってきたと主張するが、カリスマ的な働きに対して無知だったり、反対してきた。例えばカリスマ的なアナバプテストへの迫害。その理由は以下の3つの影響で、カリスマ的なものを失ったから。

 

  1宗教改革の影響によって失った

 カトリックの非聖書的教理を取り除き、「聖書のみ」へと改革をしたが、カリスマ的なものまで取り除いてしまった。

・神の主権強調と予定説の教えは「神が全てを決めて実行するので、聖霊リバイバルを求めるな」と教えた。

・第3位格聖霊、カリスマ的なものについて考えたり、議論することを避けるようになり、教えなくなった。

プロテスタントへの改宗が、聖霊によらず、国の政治力によった。

カトリックの癒しの多くが迷信だったので、癒しそのものを捨てた。(throw out baby with water)

・「父・子・聖句」という新しい三位一体の概念が、何気なく浸透していった。

 

 2.ピューリタンの説教スタイルの影響によって失った 

偉大な説教者の説教を聞くことが礼拝、信仰であるという、受け身なパターンができ、聖霊ではなく説教者に従う信仰になった。

 

 3.ディスペンセーション神学によって失った 

ブラザレンは聖職者を排して、万人祭司を実践し、聖霊の働きを開放した結果、異言などの賜物が現れた。しかし恐れて禁止したため、力を失ってしまった。彼らが始めたディスペンセーション神学は、ユダヤ人をクリスチャンから分断し、使徒時代をそれ以後の時代から分断するので、賜物は使徒時代で終わったと主張するようになった。

 

質問2.福音派とカリスマ派の新たな4つの波とは?

答え 20世紀の第一日目に異言預言などカリスマ的なものが世界にあふれ出し、トピカ大学、アズサストリート、イギリス、ノルウェー、ヨーロッパに波が広がった。その後4つの波が現れた。

 

第1の波「疑い」 福音派はカリスマ的なものに強い疑いを抱き、カリスマ的な信者は追い出され、ペンテコステ派ができた。しかしペンテコステ派は「第2の祝福」や、「異言の絶対視」等、聖句からはずれるようになった。

 

第2の波「容認」 60年代から、騒がしくしたり異言の祈りをしないという条件で、カリスマ派は福音派に受け入れられるようになった。するとどの教派でも聖霊の働きが現れ、特に第3国に現れた。

 

第3の波「同化、吸収」 70年代、聖霊の働きがピーターワーグナー達やカトリックで起きたとき、カリスマ派の①の「聖霊の内住」を否定して(!)、「回心」や「洗礼」に置き換えることで福音派に同調し、受け入れられた。②の異言、いやしの賜物の使用は守った。よって、①については「信じれば自動的に聖霊は内住し、現象は伴わない」と教え、②の賜物も結果的に現れなくなった。これは妥協であり20世紀に始まったことを全て破壊する波であった。

 

第4の波「統合」 これからは、2つに分断されたカリスマ派と福音派の信仰を、妥協せず、神の光にてらし、自分達の失ったものを取り戻し、追加したものは捨て、聖書に立ち返って、真実に統合させていくことが求められている。

Pert3―6で、その具体的な方法を示していく。

 

************************動画まとめ終わり*******

 

歴史の中で、そして、第3の波で「聖霊の内住」がないがしろしされてしまったことは、とても残念なことです。救いのしるし、ある意味、救いそのものだからです!

第4の波で回復したいですね!

 

ぜひ続き(第4の波の具体策)も見ていただければと思います!(英語字幕)

Charismatics and Evangelicals Part 3 - Theology and Scripture - YouTube

Charismatics and Evangelicals Part 4 - Initiation and Glossolalia - YouTube

Charismatics and Evangelicals Part 5 - Ministry and Worship - YouTube

Charismatics and Evangelicals Part 6 - Holiness and Unity - YouTube