聖書の「罪(つみ)」をなるべくシンプルに説明してみたいと思います。
1.罪の本質は親不孝 (神不孝?)
唯一の神様は、愛情深い親のような神様です。宇宙万物を創造し、私たち人類を創造して(生んで)くださいました。神と人とは親子のように愛し合っていたのです。
ところがある日、人(アダムとエバ)は、悪魔に騙され、神に逆らい、離れて行き、その恩を忘れて、他の神々を親のように慕っていったのです。
この神に対する親不孝が、罪の本質です。この罪は遺伝子のように代々伝わり、全ての人が罪人(つみびと)となってしまいました。
罪人となった人間は、自分勝手な道を行き、人格、社会、環境までも破壊するようになりました。しかし自立できずに今でも自然などの恵を受け続けています。それにもかかわらず、「無神論」などと言ってその親心を悲しませているのです。
2.罪は神の法を犯すこと
では聖書では何を罪としているか、基本を有名なモーセの十戒で説明しましょう。
①わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
これが上記の罪の本質、一番の罪、真実の神を神と認めない罪です。
もともと唯一の神、創造主、三位一体の神が私達の神様でした。でも、今では、その存在を無視したり、他の神々を信じているのです。
②自分のために、偶像を造ってはならない。
聖書で言う偶像とは仏像などの宗教像だけではなく、自分のなかで一番大事にしているもの、頼りにしているもの 、力の源となっているものなどです。本来は皆神様から来るものです。
例えば、お金、権力、科学、仕事、特定のリーダー、組織。。。など。
③あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。
神は親のような方といっても、この全宇宙を統治する王の中の王です。当然、それなりに敬う心と態度が必要です。
その神の名でジョーダンをいったり、神の名を無駄に使用することは罪です。
④安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
礼拝、祈り、など神との交流を大切にしなさいということです。
⑤あなたの父と母を敬え。
これは人間としての基本です。神との関係も基本は親子の関係だからです。
⑥殺してはならない。
手を下す人は少ないと思いますが、そこに至るまでの、怒り、憎しみ、など、心の中の罪も含まれます。
⑦姦淫してはならない。
浮気はダメです。今では、これ理解できない人が増えてきたようです。
⑧盗んではならない。
一円でも一つでもダメです。会計をごまかすようなやり方も全て含まれます。
⑨隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
嘘は、やはり罪です。
⑩隣人のものを欲しがってはならない。
これは、他人の所有物や才能、仕事、友人、家族、、すべてに対する妬みのことです。
3.罪の結果は滅びです。
初めに神様は、罪を犯したら「必ず死ぬ」(創世記2:17)とおしゃいました。
ですから、私たち罪人の本来の運命は、死刑。。。”究極の滅び”なのです。
愛の神様は、そこに救いの手を伸ばしてくださいました。
それが、イエス・キリストです。