本日は、牧師、リーダーの皆さまへのメッセージを紹介します。敬愛するデビッド・ポーソン氏の「 患難のための準備」というメッセージです。
患難といっても、よく言われる終末の最後7年の患難だけのことではなく、クリスチャンが直面する苦しみ(Suffering)を患難(tribulation)として説明しています。
デビッド氏のメッセージは聞けば聞くほど、私の心と同じだな~!と感激します。日本語の字幕が無いので、本日もザックリと内容を紹介したいと思いますが、ぜひ、こちらをご覧ください。
「患難のための準備 Prepare for Suffering by David Pawson」
Preparing for Suffering - YouTube
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「患難のための準備 Prepare for Suffering」 by David Pawson
1.患難の準備をするよう教える
私(デビッド・ポーソン)から牧師の皆様へ質問です。
患難のために準備をするよう教えていますか?
それは牧師の責任です。
時間が経てば経つほど、この世は悪くなり、クリスチャンは患難にあうと聖書は言っています。 聖書が預言した8割がすでに成就しています。 あとの2割がこれから起きてくると警告されています。
2.患難はクリスチャンのノーマル
患難はクリスチャンのノーマルです。聖書はこう言います。
「愛する人たち、あなたがたを試みるために身にふりかかる火のような試練を、何か思いがけないことが生じたかのように、驚き怪しんではなりません」1ペトロ4:12
「わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。」
マタイ5: 12、13
私もクリスチャンになってからトラブルが増えました。 聖書は「十字架を日々負って歩みなさい。」といい、ペテロもパウロもみんな色々な患難を通りました。
ヘブライ人の手紙は牢獄で書かれました。 第一ペテロの手紙はローマの大火災の後に書かれました。 その時多くのクリスチャンが皇帝ネロの迫害で殉教しました。黙示録の 七つの教会にも殉教者がたくさんいました。
3.迫害の実際
インドネシア、スーダン、ナイジェリア等のイスラム教の国で、クリスチャンが増えていると同時に、迫害も増えています。
ウィリアム・ティンダルは、KJV キングジェームス版の翻訳をしたために火あぶりにされました。 聖書の翻訳のために多くの人が命をかけたのです。 歴史上殉教者のいない時代はありませんでした。
これからは、患難が、全世界的になるでしょう。 キリストは終末について
「あなたがたは、わたしの名のゆえにすべての民に憎まれるであろう。
そのとき、多くの人がつまずき(背教し)、また互に裏切り、憎み合うであろう。
また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。
また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。」マタイ24:10~13
と預言しました。これからは 少数の真のクリスチャンが憎まれながら福音を伝えるのでしょう。 黙示録の12章の女性はサタンが最も憎む生きた教会を表しています。
4.患難前携挙説は間違い
この患難前携挙という説の影響で多くのクリスチャンは、患難から逃れられると信じています。
悲しいです。 間違いだからです。 これは、兄弟団のネルソン・ダービーが始め、スコフィールドが聖書の解説に取り入れて、爆発的に人気となったものです。
しかし聖書は患難に耐え、信仰を保つようにと教えています。そして黙示録の患難を知ることは、私にとって慰めです。これ以上悪いことは来ないだろうとかえって安心しますし、最悪に備えることができるからです。
5.患難について教えるべき4つのこと
では 新約聖書では患難について、何を教えているでしょうか。
①患難は当然来るもの
イギリスでは患難を当然来るものと教えてませんが、 昔自分達が宣教した国からそのことを学ぶ必要があります。クリスチャンは患難にあうものだと教えましょう。
「わたしたちが苦難を受けるように定められていることは、あなたがた自身がよく知っています。あなたがたのもとにいたとき、わたしたちがやがて苦難に遭うことを、何度も予告しましたが、あなたがたも知っているように、事実そのとおりになりました」
1テサロニケ3:3,4
②患難に耐えること
患難に最後まで耐えることを教えてください。
「また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」マルコ 13:13
③患難を乗り越えること。
患難を乗り越えることを教えてください。それには敵のために、 迫害する人のために祈ることです。 現在まだ患難が小さいうちに学ぶべきです。 小さな患難を乗り越えられれば大きな患難も乗り越えることができます。
「あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。」ローマ12:14
④患難を喜ぶこと
ネパールで迫害されているクリスチャンのための祈り会で、 あるインド人女性はこう祈りました。
「主よ。 どうしてその苦しみを彼らに与えて、私には下さらないのですか?」
凄いですね。彼女は患難を喜ぶことでしょう。
「使徒たちは、御名のために恥を加えられるに足る者とされたことを喜びながら、議会から出てきた。」使徒5:41
また、教会の歴史から学びましょう。過去の苦しみや迫害について、また、それを乗り越える方法について学ぶことができます。
そして患難を喜びましょう!
6.教えるべきではない、2つのこと
逆に教えるべきではないことが2つあります。
①「一度救われたらずっと救われる」という教え Once Saved Always Saved
「一度救われたらずっと救われる OSAS」という教えが正しいとすると、患難のために準備をしなくなります。ですから、これを教えることは人を助けないことになります。 聖書では、80か所の聖句がこれを否定しています。
「一度救われたら、ずっと救われる?(日本語字幕)」
Once Saved Always Saved - IHOPKC May 2011 - David Pawson - YouTube
一度救われたら、ずっと救われる? - 聖書の知恵 (hatenablog.com)
②患難前携挙説(患難が来る前にクリスチャンは携挙されるという説)
この説について調べると、偽預言者が広め始めたことだと分かりました。 また患難前に携挙されるとなると最悪の事態に備えることができなくなります。
これについては、いろいろな議論がありますが、この説のハッキリとした根拠は、聖書にはありません。ハッキリと書いていないことは教えるべきではありません。
7.患難に合わない2つの理由
最後になぜ、あるクリスチャン達は患難にあわないのでしょうか?
イギリスでは、すでに迫害が始まっています。 聖書に反する法律、例えば同性婚などが次々と決まっています。 ですから聖書に従うクリスチャンは、政府や教会のリーダーからさえ、迫害を受けるのです。 今こそ患難のために準備するときです。しかし患難に会わない人達がいます。
①クリスチャンがこの世と同じことをしているから。
聖書では、神に従って生きる人は迫害に会うと書いてあります。
逆に、この世に合わせて妥協すれば快適な生活を送れます。
②声を上げることに臆病になるから。
真理の声をあげれば嫌われます。現在、伝道を禁じる法律も出てきて、伝道することで迫害されるようになっていきます。でも聖書は全ての民族に福音を伝えなさいと言っています。逆に声を上げなければ問題になりません。
「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」マタイ28:19
8.患難を通して栄光へ
最近の教会では、将来の終末、天国、地獄のことより、今の生活についてのメッセージが多くなりました。目の前の喜びを手に入れてから、将来のことを考えるということのようです。
しかしキリストは十字架の患難を通ってから栄光の喜びへと導かれました。私たちはキリストに倣うものです。
ですから最後に牧師の皆さまにお願いします。 どうぞ信徒にキリストに倣うものとなるように教えてください。
つまり患難を通ってから、栄光に入るように教えてください。
「このイエスは、御自身の前にある喜びを捨て、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。」ヘブライ 12:2
**********************まとめ終わり***********
こちらもおススメです!
「世の終わりに備えよ!by コーリー・テン・ブーム」(日本語字幕)
コーリー・テン・ブーム | 世の終わりに備えよ! "Escape Tribulation? Wrong!" by Corrie Ten Boom - YouTube